ハウス・オブ・カード野望の階段 シーズン1の感想を書くよ~!

ソフトシェル ハウス・オブ・カード 野望の階段 SEASON1 [DVD]

私は普段、あまり政治物は見ないのですが、あまりにも評判が良いのとhuluの契約中なので観ることにしました「ハウス・オブ・カード 野望の階段」。

政治の世界を舞台に自らの野望を胸にあらゆる手段でのし上がっていく主人公を描いたこの作品。元々は1990年にイギリスで制作された「ハウス・オブ・カード」のアメリカ版リメイクで、プライムタイムエミー賞やゴールデングローブ賞も獲得しています。

では早速、ネタバレあらすじ&感想いってみまーす!

↓↓↓以下ネタバレ↓↓↓

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シーズン1のざっくりネタバレあらすじ

フランク・アンダーウッドはベテランの下院議員。自身が応援してきた大統領候補ウォーカーが当選し、自らも約束通り国務長官になるはずだったが、バスケス首席補佐官によってその約束が果たされなくなってしまった。

復讐に燃えるフランクは、影から政権を操るべく陰謀を画策。野心的な若手女性記者ゾーイに情報をリークしながら、政権に揺さぶりをかける。

その頃、妻クレアは夫フランクの政権入りができなかかったことで自分が代表を務めるNPO法人に寄付が受けられなくなりリストラを決行。長年勤めてきた職員との間にも遺恨を残す形に。

情報提供をしていくうちに、ゾーイと肉体関係になるフランク。その事実を受け流しながらも次第にフランクと距離ができていくクレア。

フランクは飲酒運転で逮捕された下院議員ルッソを警察に圧力をかけ、釈放させる。ルッソに忠誠を誓わせペンシルバニア州知事戦に立候補させる。ルッソの抱える飲酒・ドラッグ等の問題を精算させ、ルッソ自身もまた過去の自分自身を見つめなおすことで州知事候補としてふさわしい振る舞いを身に着けていく。

フランクは流域法案を可決することでルッソの地元の支持を取り付けようと画策し、クレアに協力を頼むが、フランクから気持ちの離れてしまったクレアは、影でフランクを裏切りその結果流域法案は否決。妻に裏切られたフランクは大きなショックを受け、また妻クレアは、かつての恋人である写真家のアダムの元へと出て行ってしまう。

流域法案否決により地元の支持を得られないことで追いつめられたルッソはまた泥酔して失態を犯し、失踪。そして、最後はフランク自らの手で自殺に見せかけて殺されてしまう。

州知事候補を失った民主党は、自体を挽回すべく現副大統領で元ペンシルバニア州知事だったジム・マシューズを、フランクの暗躍の甲斐もあり、新しい州知事候補に任命。そしてついにフランクは副大統領の指名を手に入れた…!

その頃、フランクとの関係を精算した若手記者ゾーイは、記者仲間のジャニーンに協力するうちにフランクの企みの真相へと近づいていくのであった…。

シーズン1の感想

野望の男、フランク・アンダーウッドのギラギラと謙虚

フランク役のケヴィン・スペイシーは素晴らしいですね~。タイトル通りすごく野望に満ちてギラギラしてるんですよ。でも、それを周りに悟られないようしなくてはいけない役どころなので、謙虚でもある。この、ギラギラと謙虚の二面性をコントロールしながら見せていくのはかなり難しいと思うんですが、ちゃんとその部分も成立してるのはさすが名優だからって感じですね~。

フランクが時々画面からこっちに向けて語りかけてくる演出も面白いですね。特に前半の、「フランクが視聴者に説明→思惑通りの展開ドヤァ」の気持ちよさはとっても好きです。当初はこのノリでたたみかけるようにスカッとしながら話が進んでいくのかと思っていましたが、政治の世界はそんなに単純じゃなかった…。あっという間にドロドロしましたねー。もちろん、ドロドロ展開も大好物ですけど(笑)

しかし、国務長官を逃したフランクの痛快大逆転シナリオが、あんなに真っ黒ドロドロだとは。ルッソを踏み台にするのはまあともかくとしてもですよ(あれも相当えげつないけど)、自ら手をかける所までやっちゃうとは、フランク、あんたすごいよ…!作品冒頭の犬をキュッとやっちゃうのが、後の展開の暗示でもあったんですね。

ラストついに、思惑通り副大統領の指名をゲットしましたけど、それまでの踏み台がちょっとえげつなさすぎましたね~。その代償で足元から崩れ始めてるのが怖い怖い…。

妻クレアとの微妙な関係

フランクの奥様クレア。さすが、あのフランクの妻なだけあって、こっちも大概いかついぞ…(笑)フランクの一番の支持者で、フランクの理解者だけど、内面では女性的な幸せを望む部分もあり…。フランクがギラギラと謙虚の二面性なら、クレアは外と内の二面性でしょうか。

夫との関係、子供のこと、元恋人の存在、揺れる揺れる揺れまくるクレア。自立し、他者をガンガン蹴散らしていくようなタフな女性ですが、同時に脆さも抱えてるところが一番の魅力。

S1でもそうでしたが、クレアのこの脆さがフランクの立場を危うくすることが今後もありそうですよねえ。どうなんだろう。

もう一人の野心家ゾーイ・バーンズ

新人記者ゾーイはとにかく若い!!(笑)若さゆえの野心、若さゆえの行動力、若さゆえに恐れを知らず、若さゆえにまっすぐ。

今回は運良くいい情報源(フランク)をゲットして、順調に上り詰めていきましたけど、そのうちスコーンと足元すくわれるんじゃないかなぁ。この子もかなり無茶してますもんね。大丈夫かなぁ。ちょっと心配。

でも同時に、フランクを追い詰める存在にもなりそうですよね。シーズンの最後の方では、かなりいい線まで推測が出来てましたし。シーズン2でのゾーイの一手が超楽しみです。

可哀想なルッソ…

元のきっかけは自業自得とはいえ、あんまりですよねえ。もともとは地元の仲間達に囲まれて、皆の期待を背負い、熱い情熱を持っていたはずなのに。

酒と薬に負け、家族も失い、恋人も失い…でももう一度決意し過去を乗り越え復活したというのに、結局はフランクの手駒として殺されてしまうとは…。

ルッソの恋人はしっかりもので仕事もできる女性でしたから、彼女がこのルッソの死の真相を知った時、どう動くのか…。真相バレの気配が見え隠れしたままS1は終わりましたけど、今後の展開、気になりすぎます。

腹心の部下ダグ・スタンパー

個人的に好きなのはダグ・スタンパー役のマイケル・ケリー!こういう、個性的だけど場に馴染む役者さん大好きです。クリミナル・マインドレッドセルの時はなんだかイマイチで残念でしたけど(あれはまあ、作品自体がちょっと残念でしたしね…)、パーソン・オブ・インタレストの時の爆弾野郎はインパクトありました。好き好き♡

なので、ハウスオブ~のダグにはあまり不幸にはなってほしくないですね…。できるだけ長い出演をみていたいので(笑)いまはフランクへ絶対の忠誠がありますけど、将来的には裏切る日が来るんだろうなあ。だってさすがに、ルッソの件はちょっと引いてたもん…。それに、腹心の部下の裏切り展開はドラマのお約束でしょ~!(笑)

クレアの恋人アダム・ギャロウェイ

あと、もう一人の好き好き♡は、カメラマンでクレアの元恋人アダム・ギャロウェイ役のベン・ダニエルズ。彼が登場した時は、むむ…どこかで見たことあるぞ…としばらく悩んだのですが、LOW&ORDER UKの検事さんじゃないですか!あの時は清廉潔白正義の男でかっこ良かったですが、この刹那的に生きるアダムの役柄もまた素敵…♡お髭もワイルドで素敵…♡クレアが惚れるの、分かるわぁ。フランクとは対象的なタイプですもんね。

結局シーズン途中でクレアと別れることになりましたけど(まぁ、必然かなぁ)、このまま終わっちゃうのかなー?個人的には、ワイルドなベン・ダニエルズをもっと見たいぞ。

総評

私はあんまりこういう政治ドラマって見ないんですが、退屈することなくあっという間に見てしまいました。フランクという男の恐ろしさ、入り乱れる野心とドロドロした人間関係。いいですねー!

色々ありつつもシーズン1では自らの副大統領の指名にまでこぎつけたフランクですけど、これからも一筋縄ではいかないですよね。実際暗雲が見え隠れしているぞ…!シーズン2以降どうなっちゃうのー!?

作品の雰囲気はどっしり重い感じですので、じっくり視聴がおすすめな作品だと思います。

ちなみにこの作品、シーズン5の制作(2017年予定)も決定済みなんですね~。楽しみだなぁ!

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